3.ThinkPad X41 (2525-19I) にWindows Vistaを入れてみた。
Libretto L2 でWindows XP を動かすのがつらくなってきたので、サブ機の置き換えとして Lenovo(旧IBM)のThinkPad X41(2525-19I)を2005年秋にLenovoのオンラインショップで購入しました。当時 ThinkPad X41のCPUはPentium M 778(1.6GHz)になっていたので、在庫処分品ですね(笑) ThinkPad にしたのは 単に静電パッドを使いたくなかったから(笑)
プレインストールの Windows XP Professional SP2 で1年ちょっと使ってきましたが、2007年1月にWindows Vistaが発売されたので、アップグレードしてみました。(^o^)
注意:
ここに掲載している事はripperの体験によるメモであり、動作を保証する物ではありません。操作・設定変更等による故障、データ消失等 如何なる損害の責任も負いません。ここに掲載している事を参考に操作・設定変更等する場合は 自身の全責任において行ってください。
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Lenovo(旧IBM) ThinkPad X41 (2525-19I) 標準 CPU : Intel Pentium M 低電圧版 758 (1.5GHz) 変更後 RAM : 1.5GB (512MB+1024MB) |
目次
1.使えるの? | 2.準備 | 3.Vistaのインストール |
4.あれ? 初めてのVIsta | 5.DtoD出来ない | 6.Vistaの再インストール |
7.Windows ReadyBoost | 8.動かなかった物 | 9.案外動いた物 |
10.その他 気になった事 |
Vistaを動かす為の要件は 下表のとおりです。 |
項目 | Windows Vista Capable | Windows Vista Premium Ready |
CPUクロック | 800MHz以上 | 1GHz |
RAM | 512MB以上 | 1GB |
GPU | SVGA(800x600) | DirectX 9対応 WDDMドライバ ハードウェアPixel Shader2.0対応 1ピクセル当たり32bitの色深度 |
VRAM | ---- | 128MB |
HDD | 20GB(空き容量 15GB) | 40GB(空き容量 15GB) |
CPU,RAM,HDDはクリア! しかしChipset915GMの内蔵グラフィックがDirectX 9対応だけど、Aero非対応ってことで 最初からAeroを使うことは期待していない。(笑) MicrosoftのWindowsVistaのページからダウンロードできる「Windows Vista Upgrade Advisor」で互換性を確認しても「グラフィックが対応しないからアップグレードしなさい」と言われてしまう。できればやってるよ〜 まぁAeroを使わず、Vista Basicの設定にすれば大丈夫そうなので、インストールしてみることにします♪ 今回 インストールするのはVista最上位の「Windows Vista Ultimate アップグレード版」 |
1)BIOSのアップデート
古いBIOSはVistaに対応しないので、BIOSをVer.2.08(1UETD3WW) 以降にアップデートします。Lenovoのホームページからダウンロードしてインストールしても良いし、「ソフトウェア導入支援」でもアップデートできます。 2)リカバリーCDの作成 まず、もしもの時の為にリカバリディスクを作成しましょう。これを作っておけば、DtoDの領域が壊れても購入時の状態に戻せます。 スタートメニュー内をいじっていなければ、[スタート]−->[すべてのプログラム]−->[ThinkVantage]−->[リカバリー・メディアの作成] でRescue and Recoveryでリカバリーメディアが作成できます。 CD-R/RWドライブが無くて、作成できない時はLenovoのサポートに電話するとCD−ROMが購入できます。たしか7千数百円でした。 3)バックアップをとる ThinkPadにはRescue and Recoveryというバックアップツールがインストールされているので、これを使いました。 バックアップ先はUSB-HDDとかも利用できますが、速度とBIOSに確実に認識される事を考慮して、私は ウルトラベイスリムにセカンドHDDアダプタ+2.5inch HDDを付けて行いました。 |
Vistaのアップグレード版はWindows2000やWindowsXPのアップグレード版のように、CD-ROMから起動してインストールできません(うわっ再インストールが面倒! 入れなおす時はXP-->Vistaの順番で2回もWindowsのインストールしないといけない。。。)。
アップグレードインストールとクリーンインストールができる様です。アップグレードインストールするには、色々とアプリをアンインストールしないといけないので、綺麗さっぱりアップグレードする為に クリーンインストールを行います。 1)とりあえず、ネットワークを切り離して、ウィルス対策ソフトを停止してから、WindowsXPを起動した状態でDVD-ROMを入れるとインストーラーが起動します。 2)画面の指示に従い進んでいき、インストールの種類を選択する画面で「カスタム」を選択し、ドライブを選択する場面で、旧Windowsがインストールされているドライブを選択するとクリーンインストールができます。 3)後は 画面の指示に従って必要事項を入力したり、自動で再起動が繰り返されたりすると、インストールが完了します。 今までのWindowsに比べて大して難しいところはありません。。。しかし |
Vistaの起動時にWindowsのローダーが起動し、Vistaと共に「以前のWindows」の文字が画面に・・・ 「もしかしてデュアルブートになっちゃった?」と思い試しにこちらを選択してみたがエラー画面が出て起動しませんでした。 今度はVistaの方を選択し、Vistaを起動・・・・・・・・・・・遅い! Cドライブの中を見てみる。 つ〜ことは。。。やっぱり cmdconsフォルダが残ってる。boot.iniの中にも回復コンソールの記述が残ってる。 これって簡単に消せるのかなぁ? インストーラーが勝手に作ったフォルダやログファイルも沢山残ってて全然クリーンじゃない〜(;_;) 気に入らないので、なるべく綺麗な状態として 一度 リカバリーで 出荷状態に戻してから Vistaを入れる事にしました。 コンピュータの管理でパーテーションを確認すると、DtoD領域はちゃんと残っている。Cドライブのフォルダが残っているくらいだから当たりまえか。。。 |
再起動し、[Access IBM]ボタンを押す。
あれ? Rescue and Recovery が起動しない。 (-_-; これが甘かった。よくあるリカバリーソフトで作ったリカバリーCDとか東芝 Libretto L2のリカバリーCDは、パーテーションのイメージを直接書き込むのだが、ThinkPadは違ったらしい。フォーマットして、Windowsを書き込んで、ドライバを書き込んで・・・と一つ一つインストールの手順を踏んで行っているらしい。リカバリーだけでかなりの時間を費やした。。。 |
変な動きをされては困るので、Symantec Client Security はアンインストールしておく。
あとは1回目と同じ様にしていけばVistaのインストールは完了。 [スタート]-->[コントロールパネル]-->[デバイスマネージャ]で状態を確認するとAudioとかに”?”が付いているがLANは大丈夫そう♪ ここでウィルス対策ソフトを入れてネットワークに接続。[スタート]-->[すべてのプログラム]-->[Windows Update]を実行し言語サポート以外の更新を全て適用する。 次に Lenovoの「ThinkVantage テクノロジー ダウンロード」のサイト インストールした「System Update」を起動し、適用できる物を全て適用します。 再び デバイスマネージャを見ると ”?”は無くなっています♪ ここで、Windowsのライセンス認証をしました。 ちなみに Windows2000のバージョンは5.0、WindowsXPは5.1、WindowsVistaは6.0 です。久し振りのメジャーバージョンアップですね。 |
Vistaはメモリいっぱいまで先読みするらしく、XPなら1GBもあれば余裕で空きがありましたが、Vistaではタスクマネージャーで確認するとアプリを全然起動しない状態でも 物理メモリの空きが数MB。。。遅い&いつもHDDのアクセスランプが点きっぱなしな訳です。4200rpmの遅いHDDなのに先読し、先読みしている物以外のデータが必要になると、先読みしているメモリを解放して必要なデータを読むというようにひたすらHDDにアクセスしているのです。HDDの寿命大丈夫かなぁ〜 ThinkPad X41に使われてる1.8inchのHDDって入手困難なんだよねぇ(-_-;
そこで、Vistaの新機能ReadyBoostを試してみました。要はフラッシュメモリをキャッシュとして使うので遅いHDDの遅さを補えるらしい。(HDDにアクセスするのは変わらないけど。。。) 先ずはVistaを購入した時の予約キャンペーンで当たったトランセンド社の「ReadyBoost対応 1GBのUSBメモリ JetFlash 110」を挿してみる。自動再生の選択ダイアログが出るので、システムの高速化を選択。 次にUSBメモリのプロパティの「ReadyBoost」タブが開くので、「このデバイスを使用する」を選択して容量を決めて[OK]または[適用]を押します。容量はとりあえずデフォルトの推奨値に。 フラッシュメモリの中を見てみると ”ReadyBoost.sfcahe”というファイルが出来ているので、これがキャッシュファイルでしょう。中身は暗号化されて圧縮されているそうです。使っていくうちに何を先読みすれば速くなるか学習するそうなので、使い込んでいく速くなっていくのでしょうか。。。 USBフラッシュメモリをThinkPad X41に挿しっぱなしにしていると結構邪魔なので、ThinkPad X41右側面に有る SDカードスロットを活用する事にします。 SDカードも安くなったので、2GBのSDカードを選択。トランセンド社の「Hi-Speed 150倍速(最大22.5MB/秒) SD Memory Card TS2GSD150」を買ってみました。 物は試し! って事で手持ちのハギワラシスコム社「SDメモリーカード T-Proシリーズ 1GB 最大20MB/秒 HPC-SD1GTP」を挿してみる。こちらは使えました。 2GBを使える予定が1GBになってしまったので、せめて ウルトラベースX4にドキングしている間だけでも2GBにできないものかと、SDカード1GB+USBフラッシュメモリ1GB=2GBを試す。 新しくReadyBoost用にフラッシュメモリを購入するなら「ReadyBoost対応」と書かれた物を選んだ方が良さそうです。最近発売のUSBフラッシュメモリなら書いている様ですが、SDカードはまず書いていないので、ネットで動作確認のレポートがある物を選ぶか、速そうなのを買って一か八か試すしかないでしょう。。。 未だ体感的に遅く感じるので、メインメモリを増設しました。2525-19Iはオンボードに512MB、スロットに512MBという構成で空きスロットがありません。また 最大容量は1.5GBです。つまり スロットに挿してある512MBと1GBを交換するしかありません。BUFFALOのMV-D2/N533-G1Gで増設しました。少しはマシかなぁ? でも遅い。。。 2007年末! SDカードの価格も安くなってきたので、新しくSDカード2GBを購入して試す事にしました。(懲りてないねぇ〜) |
最初からVista対応として発売・発表された物、パッチで対応した物 色々ありますが 私の環境で不具合があった物達です。他の人の環境では問題ないかも知れません。まぁ参考までに。 | |
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Sony LocationFree Player LFA-PC20
(Ver.3.1.3.28)
XPで使っている時は[レート変更]-->[AVCを利用する]のチェックをONにしていて問題なかったのですが、Vistaでは色ズレが発生してしまったので、この設定をOFFにして使っています。解像度低いから問題ないですけど。。。 |
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ThinkVantage Create Recovery Media
リカバリーメディアが作成できません。何かファイルが足りないというメッセージがでます。 Rescue and RecoveryをSystemUpdateからインストールせずに、「ThinkVantage テクノロジー ダウンロード(http://www-06.ibm.com/jp/pc/think/tvtdownload/)」からダウンロードしてインストールすれば良いのかも? 2007/04/09 追記 2007/10/07 追記 |
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プレゼンテーション・ディレクター
外付けモニタを繋いだ状態で、[Fn]+[F7]で選択画面が表示する設定にしても設定画面が表示されません。 また、デュアルモニタ構成も 同じ表示をThinkPad X41のLCDと外付けモニタに表示する事は出来ましたが、デュアルモニタでデスクトップを広く使う事ができませんでした。 2007/04/09 追記 2007/12/07 追記 |
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Windows DVD メーカー
「ビデオカードが最少要件を満たしていません |
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Windows ムービーメーカー
これも |
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WACOM FAVO タブレットドライバ Windows V5.01-8aJwdf
ドライバを入れる と 「ようこそ」画面に仮想キーボードが表示されたり、手書き入力ウィンドウが表示されたりします。 ThinkVantageが起動できない時のエラーメッセージを見るとMS-IMEらしきファイルでエラーを出している様なので、手書き入力をOFFにすれば動くかも知れません。(ThinkPad X41でFAVOを使う頻度は低そうなので、アンインストールしちゃいましたが。。。) 2007/10/07 追記 |
最新バージョンのアプリでもパッチが必要だったり、Vistaの発売に合わせてバージョンアップしたり、旧バージョンは検証もしてもらえない物が多い。まぁ検証すると膨大な費用がかかるから 「最新バージョンだけ」という所が多いのも仕方ないですが。。。 | |
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CyberLink PowerDVD6 Deluxe (XP互換モードで使用)
・DVD再生できました Aeroを使っていると オーバーレイを使うアプリと競合して AeroがOFFになって 画面表示がVista Basicになるそうですが、X41は最初からAeroに対応していないので 画面表示をVistaBasicにしています。その為でしょうか? XP互換モードにしている為でしょうか? ちゃんと動いちゃいました。(笑) Vistaには最初からMPEG2のデコーダーが入っているらしいですが、Vista標準と旧バージョンのPowerDVDの画質はどちらが良いんだろう??? |
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Windows Media Center
Windows DVDメーカー、Windows ムービーメーカーが動かなかったので、これもダメかと思いましたが何故か起動しました。ちゃんと機能するかは検証していませんが、DVD再生とかは怪しい気がする。。。JPEGの画像ファイルは表示できました。 |
その他、気になった事です。
1)アプリケーションを起動する時に「ユーザーアカウント制御:あなたが開始した操作である場合は、続行してください。」というダイアログがやたら出てくる。ウィルスやスパイウェアが動いた時の検知だろうけど、その割にサービスとかは警告が出ていないよなぁ。。。 2)アプリケーションをインストールしていくと、スタートメニューが段々 収拾がつかない状態になってくる。(お店でWindowsXPが入ったメーカー製PCのスタートメニューを開いたら画面いっぱいになった事がある(笑)) 私はアプリをカテゴリ毎にフォルダを作って整理しているのですが、Vistaでこのように整理しようとすると、毎回 「このフォルダに移動するには管理者のアクセス許可を提供する必要があります」と表示される。[OK]を押せば良いのだが、いちいち面倒です。 3)電源ボタンの標準動作が”スリープ”になったので、立ち下げ、立ち上げはかなり早いです。ただし、シャットダウンしたり再起動したりする場合は起動に無茶苦茶 時間がかかります。読み込むファイルの量が多いんでしょうねぇ。スリープからの復帰が電源ボタンじゃなく、[Fn]キーっていうのもどうかなぁ。。。スリープにしているのを忘れて電源ボタンを押してしまいそう。。。 4)フォルダオプションの「保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない(推奨)」のチェックを外すと、デスクトップまで隠しファイルが表示されます。Win2000、WinXPは表示されなかったのに。。。 |